大学院になぜ行くの

大学院に行くこと.

就活が嫌で.なんとなく.勉強したいから.

理由は人それぞれ.

特に最近,学部と違って,大学院は行く目的をしっかり持たないとならないなどとよく言われる.

実際,その通りだと思う.

何はともあれ,親に学費を払ってもらっていることがその大きな根拠だろう.

お金を払ってもらうのに,目的がないのはどういうことかと.

ならばどの大学院に行くべきなのか? 学部と同じでいいのか? 

こんな問いかけを行ってる人なんてそんなにいると思えない.

たいていの人にとって,大学院に進学するのは

・理系の就職にとってメジャだから.
・まだ学生でいたいから

この2つに決まっているからだ.

そもそも,大学院進学の意義を問えるかどうかはそんなに重要ではないことなのだ(と考えてしまっている).

というのも,就職時に,個人の深い対話で門戸が開かれるわけではないからだろう.

大学で何を勉強してようが,大学院で何を勉強してようが,たいていの業界で関係がない.

修士卒で就職するのが圧倒的な日本.これはどれだけ悲しいことだろう.

これまでがそうだったから.それが思考停止の源だ.

大学で何を勉強したのか,その会社でどういう働きができるのか? 
本当の専門知識がない学生なんていくら集まっても,世界で勝てないのだ.

そして,
これを企業が追求できるように就活時のリソースを割かないかぎり,日本の発展は絶対にありえないと断言できる.

欧米に限らず,アジアにおいても教育の重要性がますます高く認識され,若者はとにかく勉強している.

日本人学生はそれに比べれば勉強量も大したことないし,遊べば良いとさえ思っている.

たったこれだけの比較,根拠だ.しかし,日本人学生がこういった勉強量において負けるのにこれから海外勢力の戦いに勝てるわけがなかろう.

今はまだその影響が出ていないだけだ.これから20年以後その影響は一気にくるものと思う.

我々学生が,「大人が作ったシステムのせいだ」と言っているばかりでは結局何も変わらない.

20年経てば,今の我々の怠りに対して,そう批判されるわけである.